Actualités - GCC便り
感動の1本はGros F&S Richebourg1985
ワインとは別世界に連れて行かれたような感覚。
苺、さくらんぼを彷彿させる果汁を口に含んだと思えば、アフターは細く、綺麗な酸が果実味をしっかりと残したまま、静かにゆっくりと去ってゆく。
まったくアルコール感を感じさせず・・・熟成度は限りなく100パーセント、試飲温度15度、直前抜栓デキャンタ(濃淡調整とおり抜き)
空中をゆっくりと散歩してる気分。音楽に喩えるならば、それはChopinやMozartの21番である。
間違いなくBest of 2012のTop10に入るでしょう。
(須藤)
須藤 秀章
1986年にAcadémie du Vinでワインに開眼。CIDDのAlain Segel氏によるワインと料理の組み合わせ(Mariage)に感動して以後、自らも垂直試飲・平行試飲を中心とする比較試飲会を企画。在パリのワイン愛好者が集まっての試飲会を1991年にGrand Cru Clubと名付ける。
1995年より日本でも試飲会を開催。パリでの試飲会にワイン生産者を招いたり、産地を訪問して葡萄の生育や醸造への理解を深めるツアーを企画したり、ワインのもたらす楽しみを少しでも多くの人と分かち合うために情熱を傾けている。